icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸39巻6号

2004年05月発行

文献概要

今月の主題 深達度診断を迷わせる食道表在癌―その原因と画像の特徴 主題

食道表在癌の深達度診断を誤った要因―内視鏡の立場から

著者: 小山恒男1 宮田佳典1 堀田欣一1 平澤大1 友利彰寿1 森田周子1 桜井直1 米湊健1

所属機関: 1佐久総合病院胃腸科

ページ範囲:P.883 - P.887

文献購入ページに移動
要旨 食道表在癌の深達度を誤らせる要因として①観察困難部位の存在,②リンパ濾胞の影響,③微小浸潤,④浸潤部を粘膜癌が被う,⑤Infγの浸潤性発育,⑥病理診断基準の問題,が挙げられた.本稿ではこれらの具体的例を挙げ,現時点での内視鏡的深達度診断の限界を提示した.今後さらに症例を重ね,診断精度を向上させるためには術前の画像と切り出し標本との一対一対応が必須であり,そのためには一括切除が必要である.

参考文献

1)井上晴洋,Cho Joo-Young,里館均,他.食道扁平上皮癌の拡大内視鏡.胃と腸 38 : 1629-1640, 2003
2)小山恒男,宮田佳典,平澤大,他.食道粘膜の拡大観察.胃と腸 38 : 1625-1628, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?