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文献詳細

雑誌文献

胃と腸39巻8号

2004年07月発行

消化管造影・内視鏡観察のコツ

〔内視鏡観察のコツ〕上部消化管―胃色素法

著者: 飯石浩康1

所属機関: 1大阪府立成人病センター消化器内科

ページ範囲:P.1165 - P.1168

文献概要

はじめに

 色素内視鏡検査法(色素法)とは,消化管の粘膜表面に色素液を撒布または噴霧し,粘膜の微細な凹凸や色調の変化あるいは機能を内視鏡的に観察する検査法である.

 わが国における消化器内視鏡分野への色素剤の応用は,1965年の奥田らのコンゴーレッド色素による酸分泌機能検査が最初である.その後1966年津田,青木らが内視鏡下に色素剤を撒布する方法を考案し,1970年代以降急速に内視鏡検査の分野で広まってきた.

 手技の簡便なコントラスト法を中心とした胃色素法は,現在では早期胃癌の診断において欠くことのできない検査法となっており,病変の拾い上げや性状診断を目的としてルーチンの内視鏡検査においても必ず行うべき検査法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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