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今月の主題 大彎側の病変 症例
大彎高位のⅡa+Ⅱc型早期胃癌の1例
著者: 春日井達造1 加藤久1 伊東瑛吉1 坪内実1 八木幹郎1 山岡康孝1 吉井由利1 内藤靖夫1 小林航三1 高橋淳子1 須知泰山2
所属機関: 1愛知県がんセンター病院第一内科 2愛知県がんセンター病院臨床検査部
ページ範囲:P.77 - P.80
文献購入ページに移動胃体部大彎の癌といっても大彎のとりかたによって大分変ってくる.又それに前壁や後壁の大彎側まで入れて数えれば更に変ってくるわけである.勿論胃癌研究会の胃癌取扱い規約によればよいわけであるが,臨床診断の場では,かならずしもこれが容易でないことがある.従ってここでは小彎に対応する線を大彎に想定し,その線上に病巣があるもの,或いは一部でもこれにかかっているものに限ってしらべてみた.
進行胃癌はその10.3%が大彎に存在し,早期胃癌では71例中9例12.7%がこの狭義の大彎にあり,そのうち体部が3例,幽門部は6例であった.
この体部大彎の早期胃癌3例中2例は体下部で,高位にあったのは1例にすぎなかった.本症例は3年半程以前に経験したものである.
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