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今月の主題 早期癌とその周辺 症例特集
胃粘膜下腫瘍の2例
著者: 梅崎敬夫1 大久保英雄2 緒方佳晃2 川崎勝也2 幸坂克巳2 山本博3 滝原哲一4
所属機関: 1福岡市浜の町病院内科 2九州大学医学部柳瀬内科 3九州大学医学部西村外科 4福岡中央病院外科
ページ範囲:P.1223 - P.1228
文献購入ページに移動最近わが国において,胃疾患診断の水準は胃カメラの発明,胃X線,細胞診の開発,さらには胃生検の導入により飛躍的発展をとげた.その結果癌が早期の段階で容易に発見されるようになってきた.
一方胃癌との鑑別を要するもののひとつとして粘膜下腫瘍が注目されるようになり,その報告例も増加しつつある.胃粘膜下腫瘍はX線的には存在診断は比較的容易であるが,質的診断は難かしく,胃細胞診,生検も無力に等しく,内視鏡診断が最も重要である.
われわれは胃粘膜下腫瘍の2例を経験したので症例を呈示するとともに,その内視鏡診断につき文献的考察を加えたので報告する.
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