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文献詳細

雑誌文献

胃と腸4巻10号

1969年10月発行

文献概要

今月の主題 早期癌とその周辺 症例特集

自然脱落した穹窿部孤立性巨大胃ポリープ

著者: 奥村英正1 蟹江孝之1 関谷政雄1 伊東邦昭1 内田隆也2

所属機関: 1日本医科大学木村内科 2日本医科大学常岡内科

ページ範囲:P.1259 - P.1263

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Ⅰ.はじめに

 胃ポリーフ.は前癌病変との考え方から,発見次第手術というのが,最近までの傾向であった.近年単発性のものは,あまり癌化する傾向がみられないとの成績から,経過を長く観察した報告も見られるようになった.しかし経過観察の報告の主眼は,癌化するかどうかにあり,経過観察中胃ポリープが消失したという報告は少なく,われわれの調べた範囲では,1例ポリープの先端が脱落したというのがあった1).われわれは胃ポリープ発生部位としてはまれな穹窿部にできた1例を経験したが,それが初回胃X線検査から4カ月後の第3回の検査時消失した興味ある例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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