文献詳細
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文献概要
この書の特色の最大のものは,臨床そのものが主体をなしている,ということである.
そのところを,高血圧症に関する項で,内科医である著者の望月博士は,「これは高血圧症にかぎったことではないが,疾患に特有な性格特徴は存在するものなのか,存在するとすればその疾患との因果関係は如何というような発想のしかたは,心身医学的研究の仮説とはなりえても,臨床の実際において心身医学的に患者を診てゆくためには,疾患の成立機序についての安易な解釈論に陥りやすい点で決して好ましいものではない」という考え方を強調しておられる.
そのところを,高血圧症に関する項で,内科医である著者の望月博士は,「これは高血圧症にかぎったことではないが,疾患に特有な性格特徴は存在するものなのか,存在するとすればその疾患との因果関係は如何というような発想のしかたは,心身医学的研究の仮説とはなりえても,臨床の実際において心身医学的に患者を診てゆくためには,疾患の成立機序についての安易な解釈論に陥りやすい点で決して好ましいものではない」という考え方を強調しておられる.
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