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文献詳細

雑誌文献

胃と腸4巻2号

1969年02月発行

今月の主題 上部消化管の出血

綜説

出血胃潰瘍の診断と治療

著者: 平塚秀雄1

所属機関: 1平塚外科胃腸科病院

ページ範囲:P.171 - P.181

文献概要

Ⅰ.緒言

 上部消化管出血はもっとも積極的な医療行為が要求される疾患群の一つであり,その診断と治療は迅速でしかも適切でなければならない.しかし,大量出血例において緊急事態下に出血源を確実に判定し,その予後を正しく推定することがしばしば困難をきわめることは.だれしも経験するところである.

 上部消化管出血の出血部位と出血源を正確に知ることは,適切な治療を加えうるか否かの決定的因子となることが多く,このため欧米では比較的古くから早期に積極的に胃鏡,食道鏡による内視鏡検査を実施することの必要性が強調されてきた.とくにPalmer1)2)のVigorous Diagnostic Approachはもっとも有名であるがChandler3),Jones4)5)ら早期胃鏡検査の重要性について述べたものが少なくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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