文献詳細
今月の主題 胃癌深達度の診断と経過観察
症例
文献概要
Ⅰ.症例
患者:53歳男
家族歴:父,肺結核で死亡.母,80歳で老衰で死亡.弟,上顎癌手術後4年健在.
既往歴:約30年前に虫垂切除術を受けた.昭和39年頃より腹痛のため2,3の病院を受診し検査をうけ,胆嚢が造影されないため胆嚢炎と診断されたが,胃の異常は指摘されなかった.
現病歴:患者の弟が医師で,たまたま昭和42年10月に胃のX線検査を行ない,その結果につき相談をうけたが,前庭部に壁の異常をみとめたため精検をすすめ来院してもらった.その時の充盈像はFig. 1とほとんど同様であった.来院時には腹痛などの訴えはなく,かるい上腹部の不快感がある程度であった.
患者:53歳男
家族歴:父,肺結核で死亡.母,80歳で老衰で死亡.弟,上顎癌手術後4年健在.
既往歴:約30年前に虫垂切除術を受けた.昭和39年頃より腹痛のため2,3の病院を受診し検査をうけ,胆嚢が造影されないため胆嚢炎と診断されたが,胃の異常は指摘されなかった.
現病歴:患者の弟が医師で,たまたま昭和42年10月に胃のX線検査を行ない,その結果につき相談をうけたが,前庭部に壁の異常をみとめたため精検をすすめ来院してもらった.その時の充盈像はFig. 1とほとんど同様であった.来院時には腹痛などの訴えはなく,かるい上腹部の不快感がある程度であった.
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