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文献詳細

雑誌文献

胃と腸4巻3号

1969年03月発行

文献概要

今月の主題 胃癌深達度の診断と経過観察 症例

前庭部早期胃癌の症例

著者: 松橋博1 大林輝明1 根本達久1

所属機関: 1西湘消化器病研究会

ページ範囲:P.341 - P.345

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Ⅰ.症例

 患者:53歳男

 家族歴:父,肺結核で死亡.母,80歳で老衰で死亡.弟,上顎癌手術後4年健在.

 既往歴:約30年前に虫垂切除術を受けた.昭和39年頃より腹痛のため2,3の病院を受診し検査をうけ,胆嚢が造影されないため胆嚢炎と診断されたが,胃の異常は指摘されなかった.

 現病歴:患者の弟が医師で,たまたま昭和42年10月に胃のX線検査を行ない,その結果につき相談をうけたが,前庭部に壁の異常をみとめたため精検をすすめ来院してもらった.その時の充盈像はFig. 1とほとんど同様であった.来院時には腹痛などの訴えはなく,かるい上腹部の不快感がある程度であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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