icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸4巻3号

1969年03月発行

文献概要

今月の主題 胃癌深達度の診断と経過観察 研究

十二指腸の腫瘍―2.良性腫瘍

著者: 中村卓次1 山城守也1 鈴木雄二郎1

所属機関: 1養育院付属病院外科

ページ範囲:P.375 - P.384

文献購入ページに移動
Ⅰ.緒言

 十二指腸良性腫瘍は十二指腸癌とともに比較的まれな疾患である.Cruveilhierが剖検で発見,発表したのが最初であるといわれているが,最近まで欧米では422例,本邦では87例が報告されている.十二指腸癌は欧米で649例,本邦で238例報告されており,良性腫瘍の報告は癌よりいくらか下まわるようである.

 その発見率についてはReiford100)の56,500剖検例よりわずか13例,Hoffmann49)の17年間の手術切除標本64,300例および24年間の剖検25,000例中8例発見されているのみであり,これらの発見率は0.02%ないし0.03%と低率である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?