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今月の主題 胃癌深達度の診断と経過観察 研究
十二指腸の腫瘍―2.良性腫瘍
著者: 中村卓次1 山城守也1 鈴木雄二郎1
所属機関: 1養育院付属病院外科
ページ範囲:P.375 - P.384
文献購入ページに移動十二指腸良性腫瘍は十二指腸癌とともに比較的まれな疾患である.Cruveilhierが剖検で発見,発表したのが最初であるといわれているが,最近まで欧米では422例,本邦では87例が報告されている.十二指腸癌は欧米で649例,本邦で238例報告されており,良性腫瘍の報告は癌よりいくらか下まわるようである.
その発見率についてはReiford100)の56,500剖検例よりわずか13例,Hoffmann49)の17年間の手術切除標本64,300例および24年間の剖検25,000例中8例発見されているのみであり,これらの発見率は0.02%ないし0.03%と低率である.
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