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文献詳細

雑誌文献

胃と腸4巻5号

1969年05月発行

文献概要

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書評「実技を主とした腸管X線検査法」

著者: 市川平三郎1

所属機関: 1国立がんセンター

ページ範囲:P.574 - P.574

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 昭和33年の日本内科学会総会における弘前大学松永教授の「潰瘍性大腸炎」という宿題報告があまりにもみごとであったために,当時演説をお聞きした者はもちろん,その後出版された同名の美しい著書を見た者は,わが国においては比較的少ないといわれるこの疾患に対して強烈な印象を刻みこまれたものであった.以来,大腸疾患というと松永教授ならびにその御一門の名が必ずといっていいほど,書籍を飾って来てすでに10年をこえているのである.この間,松永教授を補佐し,美しいX線写真を暗室の中で黙々と製造して来られた,当時の助教授山口保博士が自ら執筆された本であるから,まさに期待の著書である.

 本書は,小腸のX線検査法と,大腸X線検査法との二部からなっている.いたずらに論理のみに走らず,本書の特徴はむしろ,著者の長年にわたる貴重なまた豊富な経験をメモ的に,随所にちりばめた実地的なものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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