文献詳細
今月の主題 稀な胃病変
胃Glomus腫瘍の1例
著者: 柴田浩一1 樋口祥光1 松岡利彦1 高柳尹立2 重康牧夫3
所属機関: 1倉敷中央病院内科 2倉敷中央病院医学研究所 3倉敷中央病院放射線科
ページ範囲:P.645 - P.648
文献概要
胃に生じたGlomus腫瘍はまれにみる疾患で,その報告例はきわめて少なく,1951年,Kayら1)によって第1例が報告されて以来,著者らが内科の文献を渉猟したところによると,外国文献では,1964年,Schneider2)の報告までで25例,本邦では,1962年,庄司3)による第1例,次いで1967年までに,高橋ら4),高橋ら5),光安6),勝ら7),桂ら8),岡本9),鮫島ら10),柏木11)と計9例の報告がみられるにすぎない.
著者らは,このたび胃Glomus腫瘍の1例を経験したので,本邦第10例目の症例として報告する.あわせて,内視鏡像について若干の見解を述べる.
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