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文献詳細

雑誌文献

胃と腸4巻5号

1969年05月発行

文献概要

今月の主題 稀な胃病変

広汎な肝転移と共に胃粘膜転移をきたした悪性黒色腫の1例

著者: 福地創太郎1 吉場朗1 中島正男1 湖山聖道1 松本道也1 高林嬉子1 内田純一1

所属機関: 1虎の門病院消化器科

ページ範囲:P.649 - P.653

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Ⅰ.緒言

 胃および小腸の悪性黒色腫(malignantmelanom)はまれな疾患であるがBanzetら1)(1953)は文献から胃・小腸転移を伴ったmelanoblastoma70例を記載しており,Reedら2)によれば,1962年までに胃・小腸の悪性黒色腫の報告は100例に満たないという.これらの胃・小腸の悪性黒色腫は明らかな原発巣が不明なものもあるが,大部分は転移性のものと考えられている3)

 一般に悪性腫瘍の血行性胃粘膜転移はまれなものとされているが,Bäckman3)によれば,その約1/4は悪性黒色腫の転移によるものであり,小腸の転移性腫瘍でも,同様にその1/4が悪性黒色腫であるという.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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