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今月の主題 稀な胃病変
広汎な肝転移と共に胃粘膜転移をきたした悪性黒色腫の1例
著者: 福地創太郎1 吉場朗1 中島正男1 湖山聖道1 松本道也1 高林嬉子1 内田純一1
所属機関: 1虎の門病院消化器科
ページ範囲:P.649 - P.653
文献購入ページに移動胃および小腸の悪性黒色腫(malignantmelanom)はまれな疾患であるがBanzetら1)(1953)は文献から胃・小腸転移を伴ったmelanoblastoma70例を記載しており,Reedら2)によれば,1962年までに胃・小腸の悪性黒色腫の報告は100例に満たないという.これらの胃・小腸の悪性黒色腫は明らかな原発巣が不明なものもあるが,大部分は転移性のものと考えられている3).
一般に悪性腫瘍の血行性胃粘膜転移はまれなものとされているが,Bäckman3)によれば,その約1/4は悪性黒色腫の転移によるものであり,小腸の転移性腫瘍でも,同様にその1/4が悪性黒色腫であるという.
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