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今月の主題 稀な胃病変 症例
早期胃癌が疑われたreactive lymphoreticular hyperplasia(diffuse flat type)の1例
著者: 丸山雄造1 清水浩安2 林正幸2 田村宏文2 草間昌三2 栗林士郎3 草野充郎3
所属機関: 1信州大学医学部中央検査部 2信州大学医学部戸塚内科教室 3信州大学医学部林外科教室
ページ範囲:P.677 - P.681
文献購入ページに移動本疾患はすでにKonjetzny(1928)1),Schindler(1937)2)らが慢性胃炎の特殊型として記載したのに始まるが,なおその本態については論議が交されている.ただその粘膜面は不正は肥厚,凹凸をきたすため,X線,内視鏡像で早期胃癌に似た所見を呈し,悪性変化が強く疑われることが少なくない3).私達も術前細胞診まで試みながら悪性病変を疑い胃切除した本症の1例を経験したので報告する.
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