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今月の主題 胃の変位と変形(1) 症例
聖域型を示したIIC+III型早期胃癌
著者: 平塚秀雄1 長谷川充輝1 上砂紀1 飯岡一彦1 黒田澄1 谷上好文1 丸田久夫1 高崎康弘1 木暮喬2 木村健3 竹本忠良4 吉井隆博5
所属機関: 1平塚外科胃腸科病院 2東京大学医学部放射線科 3東京大学医学部中尾内科 4東京女子医科大学消化器病センター 5日本医科大学病理学教室
ページ範囲:P.775 - P.780
文献購入ページに移動患者:須○ト○ 59歳 女子 無職
既往歴:昭和33年虫垂切除術をうけた.
家族歴:特記すべき事項なく,悪性腫瘍の血縁者もいない.
現病歴:昭和42年8月頃空腹時上腹部痛を感じ,某医に胃X線検査をうけたが,特に異常を指摘されなかった.約1カ月間服薬して腹痛は軽快した.昭和43年1月地域胃集団検診において異常所見ありと判定された.
4月9目当院に受診,外来におけるX線検査は不十分であったが,入院のうえ精密検査をすることとし5月1日入院,諸検査の結果早期胃癌と診断し,5月15日胃切除術を施行した症例である.
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