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今月の主題 胃の変位と変形(1) 症例
ファイバーガストロスコープにて確診し得た潰瘍を伴える小児胃石症の1例
著者: 加藤弘道1 及川優2
所属機関: 1岩手県宮古市加藤医院 2岩手医科大学医学部放射線医学講座
ページ範囲:P.789 - P.792
文献購入ページに移動胃石症は1854年,Quain1)が剖検例でヤシの実からなるものを発見していらい,本邦において323例2)にものぼる症例が報告されている.私どもは,嘔吐を主訴として外来を訪れた7歳の小児が胃透視の結果,胃内異物によるものであり,さらにMACHIDA製Fibergastroscope-S型(以下FGS-S型と略)により,胃潰瘍を伴った胃石症であることがわかり,而もその経過中に腸閉塞をきたした1例であったので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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