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今月の主題 胃の変位と変形(1) 症例
原発性空腸癌の1例
著者: 鈴木快輔1 鈴木武松1 松石正治1 福田亮1 高橋愛樹1
所属機関: 1昭和大学医学部外科
ページ範囲:P.793 - P.797
文献購入ページに移動小腸は一般に悪性腫瘍の発生頻度が非常に低い部位で,藤本1)らによると,その発生頻度は外科入院患者総数の0.1%にすぎないといわれている.また悪性腫瘍のうち,癌の発生する頻度はさらに低く,空回腸の癌はきわめてまれな疾患である.本邦では西2)の空腸癌の報告以来,年々増加の傾向がある.
最近,われわれは胃潰瘍および小腸狭窄のために手術を施行し,術後の組織検査によって原発性空腸癌と判明した1例を経験したので報告する.
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