文献詳細
今月の主題 胃の変位と変形(1)
症例
文献概要
Ⅰ.はじめに
小腸は一般に悪性腫瘍の発生頻度が非常に低い部位で,藤本1)らによると,その発生頻度は外科入院患者総数の0.1%にすぎないといわれている.また悪性腫瘍のうち,癌の発生する頻度はさらに低く,空回腸の癌はきわめてまれな疾患である.本邦では西2)の空腸癌の報告以来,年々増加の傾向がある.
最近,われわれは胃潰瘍および小腸狭窄のために手術を施行し,術後の組織検査によって原発性空腸癌と判明した1例を経験したので報告する.
小腸は一般に悪性腫瘍の発生頻度が非常に低い部位で,藤本1)らによると,その発生頻度は外科入院患者総数の0.1%にすぎないといわれている.また悪性腫瘍のうち,癌の発生する頻度はさらに低く,空回腸の癌はきわめてまれな疾患である.本邦では西2)の空腸癌の報告以来,年々増加の傾向がある.
最近,われわれは胃潰瘍および小腸狭窄のために手術を施行し,術後の組織検査によって原発性空腸癌と判明した1例を経験したので報告する.
掲載誌情報