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書評「―人間の医学シリーズ―臨床検査」 フリーアクセス
著者: 屋形稔1
所属機関: 1新潟大学
ページ範囲:P.970 - P.970
文献購入ページに移動現在の臨床検査を学門的にいかに考えるかということはむずかしい問題であるが,藤沢氏の言葉を借りれば,take off(離陸)の時代としてうけとめられている.この実地医家の会の方がたは臨床検査を早くも日常診療に十二分に活用されているが,それに至るまでの開拓者の苦労も行間に滲んでいる.この点で病院の検査室で臨床検査の発展に努力している私どものような医師にとっても共感を覚えるところが少なくない.私たちの仲間も苦労を共にてしいる親愛感と,いわゆるミサイル検査といわれる未来学に対する喜びを常々持ち合わせているが,本書の著者らも同じようなものを抱き,これを実地医家の人々にあますところなく分かちたい熱意と親切心が十分に窺える.
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