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文献詳細

雑誌文献

胃と腸4巻9号

1969年09月発行

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編集後記 フリーアクセス

著者: 五ノ井哲朗

ページ範囲:P.1198 - P.1198

文献概要

 消化管の中に首をつっこんだような,精細な診断の話,疾病の話が展開されてきたく胃と腸〉各号の中で,本号は,その首をあげてまわりを見まわしたような趣のものである.

 テーマは〈胃癌の5年生存率〉で,2つの綜説と1つの座談会が,まことに豊富な論点を提供している.読者もそれぞれの立場,視点から,多多の感懐があるはずである.この中で,胃癌の「多くの症例は外科医の手にゆだねられ,手術が終了した時点において予後が決定づけられているといっても過言ではない」と述べられているが,「多くの胃癌患者の予後は,その癌が診断された時点において決定づけられている」と言い変えることもできるだろう.ある意味では,この問題を語りたいがために,早期胃癌の臨床的追求のすべてがあったのだということもできる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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