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文献詳細

雑誌文献

胃と腸40巻11号

2005年10月発行

文献概要

今月の主題 小腸内視鏡検査法の進歩 主題研究

光学的干渉断層法を用いたダブルバルーン小腸内視鏡検査の有用性

著者: 大宮直木1 荒川大吾1 中村正直1 本田亘1 金沢宏信1 田口歩1 馬渕信行1 尾関雅靖1 長谷川太作1 小林拓1 倉橋正明1 廣岡芳樹2 丹羽康正1 後藤秀実1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学 2名古屋大学医学部光学医療診療部

ページ範囲:P.1539 - P.1545

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要旨 以前は内視鏡観察が困難であった深部小腸が近年のダブルバルーン内視鏡,カプセル内視鏡の開発により観察可能になった.また,光の反射光をイメージングする光学的干渉断層法(optical coherence tomography ; OCT)という新しい診断手法が現在開発中である.OCTは10~20μmの優れた空間分解能を有するため,従来の超音波,CT,MRIで描出不可能であった表層部の微細構造が観察可能である.今回は予備的研究として正常小腸壁のOCT画像と組織学的層構造との対比を小腸の手術摘出標本にピン打ちを行い検討した.また,各種小腸病変におけるOCT画像を提示し,問題点と今後の課題を検討する.

参考文献

1)Tearney GJ, Brezinski ME, Bouma BE, et al. In vivo endoscopic optical biopsy with optical coherence tomography. Science 276 : 2037-2039, 1997
2)Kobayashi K, Izatt JA, Kulkarni MD, et al. Highresolution cross-sectional imaging of the gastrointestinal tract using optical coherence tomography : Preliminary results. Gastrointest Endosc 47 : 515-523, 1998
3)Sivak MV, Kobayashi K, Izatt JA, et al. Highresolution endoscopic imaging of the GI tract using optical coherence tomography. Gastrointest Endosc51 : 474-479, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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