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文献詳細

雑誌文献

胃と腸40巻11号

2005年10月発行

今月の主題 小腸内視鏡検査法の進歩

座談会

新しい小腸内視鏡検査法をめぐって

著者: 山本博徳1 田中周2 丹羽康正3 中村哲也4 北原史章5 飯田三雄6 田中信治7

所属機関: 1自治医科大学消化器内科 2日本医科大学第3内科 3名古屋大学消化器内科 4獨協医科大学光学医療センター 5山梨大学第1内科 6九州大学大学院医学研究院病態機能内科学 7広島大学光学医療診療部

ページ範囲:P.1567 - P.1584

文献概要

 飯田(司会) 本日はお忙しい中をお集まりいただきありがとうございます.ご承知のごとく,小腸というのは消化管の臓器の中では,口からも,肛門からも遠く,そして極めて長いため今まで診断が最もしにくい場所でありました.そのため内視鏡検査法も,胃や大腸に比べると非常に立ち遅れ,いわゆる暗黒大陸と呼ばれた臓器だったのですが,最近,カプセル内視鏡と,山本先生が開発されたダブルバルーン内視鏡という2つの検査法がほぼ確立して,これが普及しつつあります.こういった現状をふまえて,この2つの内視鏡検査法について,ご経験豊富な先生方にお集まりいただいて,座談会を行うことになりました.それでは,ダブルバルーン小腸内視鏡検査法から,討論を開始したいと思います.私もプッシュ式小腸内視鏡はかなり経験したのですが,患者さんにかなり苦痛を与えるし,うまくいってもTreitz靱帯から1mを越えることはまずない,というように検査法自体に非常に制限があったわけですが,ダブルバルーン法を開発された山本先生がどういう思いつきから,これをブレイクスルーしたのかというところから,まずお話しいただきたいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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