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文献詳細

雑誌文献

胃と腸40巻13号

2005年12月発行

文献概要

今月の主題 いわゆる側方発育型大腸腫瘍の治療法を問う 主題

いわゆる側方発育型大腸腫瘍の治療―内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)

著者: 工藤由比1 矢作直久1 飯塚敏郎1 布袋屋修1 長島夏子1 大塚隆文1 島岡俊治1 水野英雄1 橋本光代1 山本敬1

所属機関: 1虎の門病院消化器科

ページ範囲:P.1806 - P.1811

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要旨

 近年の内視鏡治療技術の進歩は目覚ましく,大型腫瘍においてもESDによる治療の適応拡大が可能となった.大腸腫瘍の中で,LSTは側方への発育を主体とする腫瘍であり,内視鏡治療の良い適応と考えられるが,LST-NGの場合はsm浸潤のリスクが高くなるため,ESDによる一括切除が望ましいと考えられる.しかし,ESDは偶発症のリスクも高いため,拡大内視鏡等によるきちんとした術前診断を行ったうえで,術者や施設を限定して実施すべきものと考えられる.

参考文献

1)工藤進英(編).早期大腸癌―平坦・陥凹型へのアプローチ.医学書院,1993
2)工藤進英.pit pattern 診断に基づいた治療の実際,工藤進英(編). 大腸 pit pattern 診断. 医学書院,pp 139-152, 2005
3)矢作直久,藤城光弘,建石綾子,他.大腸ESDのコツと治療成績,今後の可能性.消化器内視鏡 17 : 597-602, 2005
4)矢作直久,藤城光弘,小俣政男.第II 部処置具とその使い方―3 細径スネアとフレックスナイフ.斉藤大三(編).切開・剥離法導入マニュアル.日本メディカルセンター,pp 60-67, 2003
5)藤城光弘,矢作直久,小俣政男.切開離法―4 局注剤について.斉藤大三(編).切開・剥離法導入マニュアル.日本メディカルセンター,pp 28-32, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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