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文献詳細

雑誌文献

胃と腸40巻2号

2005年02月発行

今月の主題 大腸カルチノイド腫瘍 転移例と非転移例の比較を中心に

序説

大腸カルチノイド腫瘍―転移例と非転移例の比較を中心に

著者: 飯田三雄1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学

ページ範囲:P.149 - P.150

文献概要

 カルチノイドという用語は,1907年Oberndorferによって命名されたもので,当初は病理組織学的に癌腫に類似するが生物学的悪性度が低い腫瘍と考えられていた.その後,良・悪性について種々論議された時期を経て,現在では原腸系臓器に広く分布するアミン・ペプタイド産生内分泌細胞から成る上皮性腫瘍で,悪性度の低い癌の一種との概念が確立している.そして,消化管内分泌細胞腫瘍は,低異型で悪性度の低い通常のカルチノイド腫瘍(古典的カルチノイド腫瘍)と,急速な発育と転移を来し予後不良な内分泌細胞癌とに大別されるが,消化管(あるいは大腸)カルチノイド腫瘍と呼ばれる病変は当然前者に該当するもののみを指し,後者は含まない.

参考文献

1)岩下明徳,長谷川修三,原岡誠司,他.大腸カルチノイド―内視鏡的治療の根治判定基準を含む.早期大腸癌 6 : 249-258, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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