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文献詳細

雑誌文献

胃と腸40巻4号

2005年04月発行

文献概要

特集 消化管の出血性疾患2005 総論 2.消化管出血に対する画像診断法と今後の展開

3)体外式消化管超音波検査

著者: 眞部紀明1 田中信治1 松本善明2 福本晃2 山口敏紀2 神野大輔2 中尾円2 満岡裕2 國弘佳代子1 伊藤公訓2 北台靖彦2 吉原正治3 楠裕明4 畠二郎5 春間賢4 茶山一彰2

所属機関: 1広島大学病院光学医療診療部 2広島大学大学院分子病態制御内科学 3広島大学保健管理センター 4川崎医科大学内科学食道・胃腸科 5川崎医科大学検査診断学

ページ範囲:P.463 - P.472

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要旨 消化管の各種出血性疾患に対する体外式超音波法(以下US法)の診断的意義について述べた.近年の内視鏡機器の発達により以前に比べ緊急内視鏡検査は安全に行え,また各種の局注療法,熱凝固療法,クリッピングなどの内視鏡的止血操作も確立されてきており,それぞれ良好な成績が得られている.しかしながら,消化管出血時には条件が不良なことも多く,十分な検査や止血処置ができないことも少なくない.消化管領域における各種出血性疾患には悪性腫瘍をはじめ炎症性疾患や循環障害に伴う疾患があり多岐に及ぶ.US法では直接病変を描出することのみならず,消化管以外の他臓器の検索から原因疾患を絞り込むことも可能であり,更に非侵襲的で安全な検査であることを考慮すると,内視鏡検査に先立って行われるべき検査法である.内視鏡やX線診断等の従来の診断法にこれらのUS法を加えることでより効率的に治療方針を決定でき,また病態生理の把握にも役立つ.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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