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文献詳細

雑誌文献

胃と腸40巻4号

2005年04月発行

文献概要

特集 消化管の出血性疾患2005 疾患各論

3.出血性食道炎

著者: 春間賢1 本多啓介1 鎌田智有1 楠裕明1 武田昌治1 畠二郎2 平井敏弘3

所属機関: 1川崎医科大学内科学食道・胃腸科 2川崎医科大学臨床検査医学 3川崎医科大学消化器外科

ページ範囲:P.549 - P.552

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要旨 出血性食道炎は消化管出血の鑑別診断の1つに挙げられる疾患であり,近年その頻度は増加しつつある.特に,高齢者の原因不明の貧血や吐血症例では念頭に置く必要がある.食道炎の主な原因は胃酸の食道への逆流で,プロトンポンプ阻害薬が治療に奏功する.逆流性食道炎からの出血はロサンゼルス分類でgrade C,Dの重症型が多く,再発の防止のためにはプロトンポンプ阻害薬による維持療法が必要である.

参考文献

1)春間賢,鎌田智有,本多啓介,他.Helicobacter pyloriと逆流性食道炎の関係.臨牀消化器内科 19 : 1621-1626, 2004
2)Haruma, K, Kamada, T, Kawaguchi, H, et al. Effect of age and Helicobacter pylori infection on gastric acid secretion. J Gastroenterol Hepatol 15 : 277-283, 2000
3)Haruma K, Hamada H, Mihara M, et al. Nagative association between Helicobacter pylori infection and reflux esophagitis in older patients : case-control studyin Japan. Helicobacter 5 : 24-29, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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