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文献詳細

雑誌文献

胃と腸40巻4号

2005年04月発行

特集 消化管の出血性疾患2005

止血術

2.HSE局注法

著者: 吉田正史1 野村昌史1 野口知子1 三井慎也1 真口宏介1

所属機関: 1手稲渓仁会病院消化器病センター

ページ範囲:P.686 - P.687

文献概要

はじめに

 消化管出血を来す疾患は多数あり,日常診療において遭遇する機会は多い.上部消化管では胃潰瘍,十二指腸潰瘍,Mallory Weiss症候群の頻度が高く,下部消化管では大腸憩室出血や虚血性大腸炎が大多数を占める.下部消化管出血では緊急内視鏡検査を要する頻度は低いが,上部消化管出血では出血性ショック時に生命に危険が及ぶこともあり,迅速な診断と的確な処置を要する.

 消化管出血の治療における第一選択は内視鏡的止血術であり,多数の止血法が考案され,その治療成績が向上していることは周知の事実である.それぞれの止血法の特性を理解し病変の状態を把握したうえで,止血法を選択することが重要である.本稿では HSE(hypertonic saline-epinephrine)による止血術について概説する.

参考文献

1)浅木茂.止血法に対する施設規模に応じたDecision-Making.消化器内視鏡 15 : 170-177, 2003
2)平尾雅紀,坪内友,高杉英郎,他.上部消化管出血に対する止血術―HSE局注法のコツ.消化器内視鏡 11 : 1309-1312, 1999
3)横山靖,西元寺克禮.消化管止血術.「胃と腸」編集委員会(編).胃と腸ハンドブック.医学書院,pp 271-277, 1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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