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特集 消化管の出血性疾患2005 止血術
6.高周波電気凝固法
著者: 高鍬博1
所属機関: 1天理よろづ相談所病院消化器内科
ページ範囲:P.696 - P.697
文献購入ページに移動高周波電気凝固法は高周波電流の通電による発熱で,血管内血液の熱凝固,血管壁の収縮,周囲組織による血管の圧迫,血管壁の接着などを起こさせて止血する方法である.
本法は平塚ら1)により開始されたが,当初使用された単極電気凝固子は通電による組織障害の広がりが予測しにくく,時には深く焼けて穿孔の偶発症があることなどの問題があった.しかし,現在使用されている双極電気凝固子では,粘膜に接触している近接した2個の電極の近傍にのみ電流が流れるため,組織凝固は表層に限局し深層障害の危険が少ない.
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