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文献詳細

雑誌文献

胃と腸40巻4号

2005年04月発行

文献概要

特集 消化管の出血性疾患2005 止血術

7.クリップ法

著者: 小野裕之1

所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター内視鏡部・消化器内科

ページ範囲:P.698 - P.699

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はじめに

 近年早期癌に対する切開剥離EMR(endoscopic submucosal dissection ; ESD)が広まりつつあり,出血に対する対処がより重要となっている.

 クリップを用いた止血法は,アルゴンプラズマ凝固法や止血鉗子による把持凝固法と並んで,消化管出血に対する止血法として頻用される手技である1)

 クリップ法は,直接血管を物理的に把持し止血,結紮可能な方法であり,止血できた場合の確実性は高い.したがって,本法は動脈性の噴出性出血や,血管が確認できるような潰瘍からの出血など,比較的出血量の多い場合に用いられる.一般に多発びらんなどの静脈性oozingやびまん性出血には他法が行われることが多い.

参考文献

1)蜂巣忠.上部消化管出血に対する経内視鏡的クリップ止血法(改良型クリップの開発と使用経験).Gastroenterol Endosc 27 : 276-281, 1985
2)蜂巣忠,山田英夫,佐藤慎一.上部消化管出血の止血術はどこまで可能か.クリップ法.消化器内視鏡 8 : 1205-1207, 1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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