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特集 消化管の出血性疾患2005 止血術
7.クリップ法
著者: 小野裕之1
所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター内視鏡部・消化器内科
ページ範囲:P.698 - P.699
文献購入ページに移動近年早期癌に対する切開剥離EMR(endoscopic submucosal dissection ; ESD)が広まりつつあり,出血に対する対処がより重要となっている.
クリップを用いた止血法は,アルゴンプラズマ凝固法や止血鉗子による把持凝固法と並んで,消化管出血に対する止血法として頻用される手技である1).
クリップ法は,直接血管を物理的に把持し止血,結紮可能な方法であり,止血できた場合の確実性は高い.したがって,本法は動脈性の噴出性出血や,血管が確認できるような潰瘍からの出血など,比較的出血量の多い場合に用いられる.一般に多発びらんなどの静脈性oozingやびまん性出血には他法が行われることが多い.
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