文献詳細
特集 消化管の出血性疾患2005
止血術
文献概要
はじめに
近年早期癌に対する切開剥離EMR(endoscopic submucosal dissection ; ESD)が広まりつつあり,出血に対する対処がより重要となっている.
クリップを用いた止血法は,アルゴンプラズマ凝固法や止血鉗子による把持凝固法と並んで,消化管出血に対する止血法として頻用される手技である1).
クリップ法は,直接血管を物理的に把持し止血,結紮可能な方法であり,止血できた場合の確実性は高い.したがって,本法は動脈性の噴出性出血や,血管が確認できるような潰瘍からの出血など,比較的出血量の多い場合に用いられる.一般に多発びらんなどの静脈性oozingやびまん性出血には他法が行われることが多い.
近年早期癌に対する切開剥離EMR(endoscopic submucosal dissection ; ESD)が広まりつつあり,出血に対する対処がより重要となっている.
クリップを用いた止血法は,アルゴンプラズマ凝固法や止血鉗子による把持凝固法と並んで,消化管出血に対する止血法として頻用される手技である1).
クリップ法は,直接血管を物理的に把持し止血,結紮可能な方法であり,止血できた場合の確実性は高い.したがって,本法は動脈性の噴出性出血や,血管が確認できるような潰瘍からの出血など,比較的出血量の多い場合に用いられる.一般に多発びらんなどの静脈性oozingやびまん性出血には他法が行われることが多い.
参考文献
1)蜂巣忠.上部消化管出血に対する経内視鏡的クリップ止血法(改良型クリップの開発と使用経験).Gastroenterol Endosc 27 : 276-281, 1985
2)蜂巣忠,山田英夫,佐藤慎一.上部消化管出血の止血術はどこまで可能か.クリップ法.消化器内視鏡 8 : 1205-1207, 1996
掲載誌情報