文献詳細
今月の症例
検診の便潜血反応陽性を契機に診断されたアメーバ性大腸炎の1例
著者: 川端英博1 渡辺庄治1 高瀬郁夫1 麻植ホルム正之1 川口誠2 味岡洋一3
所属機関: 1独立行政法人労働者健康福祉機構新潟労災病院消化器内科 2独立行政法人労働者健康福祉機構新潟労災病院病理部 3新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・病態病理学分野
ページ範囲:P.724 - P.725
文献概要
〔大腸内視鏡検査所見〕 盲腸の虫垂開口部周囲にわずかな隆起の上に汚い白苔に被われた,浅い不整形潰瘍が散在していた(Fig. 1a~c).しかし,介在粘膜の血管透見像は保たれて,また他の部位(直腸,S状結腸)には潰瘍・びらんは認めなかった.このような特徴的な所見と部位よりアメーバ性大腸炎が強く疑われ,確定診断を得るために,壊死物質と組織を生検鉗子で採取した.
参考文献
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