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文献詳細

雑誌文献

胃と腸40巻5号

2005年04月発行

今月の主題 切開・剥離法(ESD)時代の胃癌術前診断

主題

切開・剥離法(ESD)に必要な早期胃癌の術前内視鏡診断―深達度診断を中心に

著者: 長南明道1 三島利之1 石橋潤一1 中堀昌人1 松田知己1 三宅直人1 川原佳代子1 望月福治1

所属機関: 1仙台厚生病院消化器内視鏡センター

ページ範囲:P.769 - P.777

文献概要

要旨 EMRを念頭に置いて,肉眼型別に内視鏡による早期胃癌の深達度診断について述べた.①隆起型早期胃癌では隆起頂上の深い陥凹,周囲からの粘膜ひだの引き込み,粘膜下腫瘍様の立ち上がりなどがSM浸潤の指標として重要である.②UL(-)平坦・陥凹型早期胃癌では健常粘膜に覆われた周囲隆起がSM浸潤の指標として重要である.③UL(+)陥凹型早期胃癌では集中する粘膜ひだ先端の肥大・融合,病巣の周囲隆起・台状挙上,面の硬化像がSM浸潤の指標として重要である.

参考文献

1)早川和雄,橋本光代,吉田行哉,他.陥凹型早期胃癌の内視鏡的深達度診断―X線検査との対比を含めて.胃と腸 22 : 143-160, 1987
2)光永篤,村田洋子,長廻紘,他.内視鏡によるm・sm胃癌の鑑別.胃と腸 27 : 1151-1166, 1992
3)長南明道,望月福治,池田卓,他.早期胃癌治療のための精密検査─深達度を読む.胃と腸 28 : 57-71, 1993
癌との鑑別―X線・内視鏡診断の現状.胃と腸 32 : 1675-1688, 1997
5)西元寺克禮,大井田正人,小泉和三郎,他.早期胃癌診断の基本―IIc型早期胃癌の内視鏡像.胃と腸 35 : 25-36, 2000
6)星原芳雄,山本敬,橋本光代,他.早期胃癌診断の実際―隆起性病変: 内視鏡所見.胃と腸 35 : 57-64, 2000
7)光永篤,深沢容子,岸野真衣子,他.早期胃癌診断の実際―ひだ集中を伴う陥凹性病変: 内視鏡所見.胃と腸 35 : 77-84, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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