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文献詳細

雑誌文献

胃と腸40巻8号

2005年07月発行

今月の主題 免疫異常と消化管病変

序説

免疫異常と消化管病変

著者: 飯田三雄1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学

ページ範囲:P.1091 - P.1093

文献概要

 免疫とは,疫(病気)から免れるためにもともと生体に備わっている防御反応のことである.このシステムは免疫系と呼ばれ,主として①T細胞,B細胞,NK細胞などのリンパ球,②マクロファージ,単球,好中球などの食細胞,③補体,から構成されている.この免疫系のいずれかに何らかの欠陥が生じると,病原微生物に対する正常な防御機構が破綻し,易感染性かつ感染症の遷延・重症化を招くこととなる.このような病態を免疫異常(状態)あるいは免疫不全(状態)と呼んでいるが,その欠陥が先天性であれば原発性免疫不全,後天性であれば続発性(二次性)免疫不全と呼称されている.本号は,免疫異常状態にみられる消化管病変の特徴像を明らかにすることによって,分類困難あるいは診断困難な消化管病変に遭遇した場合でも適切な診断・治療へのアプローチが可能になることを目的に企画された.

参考文献

1)松井敏幸,飯田三雄,松本主之,他.腸潰瘍と続発性アミロイドーシスを合併したChediak Higashi症候群の1例.胃と腸 23 : 187-194, 1988
2)岩本剛人,飯田三雄,富永雅也,他.Isospora belliの長期感染の1例.日消誌 82 : 1389-1393, 1985

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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