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文献詳細

雑誌文献

胃と腸41巻11号

2006年10月発行

文献概要

今月の症例

NBI・酢酸併用拡大内視鏡観察が範囲診断に有用であった表在Barrett食道腺癌の1例

著者: 田中匡介1 豊田英樹1 井本一郎1 門脇重憲2 濱田康彦2 小坂良2 青木雅俊2 葛原正樹2 中村美咲2 井上宏之2 山中光規朗3 白石泰三3 佐瀬友博4 斉藤知規4 向克己4 加藤正美4

所属機関: 1三重大学医学部光学医療診療部 2三重大学医学部消化器肝臓内科 3三重大学医学部病理部 4鈴鹿中央総合病院内科

ページ範囲:P.1480 - P.1483

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 〔患 者〕 60歳代,男性.主訴は検診異常.既往歴は,心筋梗塞,糖尿病,高脂血症.現病歴として,2005年11月検診の上部消化管内視鏡検査で食道に病変を指摘され,生検組織で高分化型腺癌を認めたため精査目的で紹介された.

 〔内視鏡所見〕 食道胃接合部の右壁に,SCJ(squamocolumnar junction)から口側に舌状に伸びる発赤調の粘膜を認めた.不整形でやや陥凹し,内部に白色調の隆起を認めた.口側境界は扁平上皮との境界で明瞭だが,肛門側の境界は不明瞭であった(Fig. 1 a~d).

参考文献

1) Tanaka K, Toyoda H, Kadowaki S, et al. Features of gastric cancer and gastric adenoma by enhanced-magnification endoscopy. J Gastroenterol 41 : 332-338, 2006
2) Toyoda H, Rubio C, Befrits R, et al. Detection of intestinal metaplasia in distal esophagus and esophagogastric junction by enhanced-magnification endoscopy. Gastrointest Endosc 59 : 15-21, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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