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文献詳細

雑誌文献

胃と腸41巻12号

2006年11月発行

文献概要

今月の主題 小腸疾患診療の新たな展開 主題

ダブルバルーン内視鏡を用いた小腸非腫瘍性疾患の診断と治療

著者: 矢野智則1 山本博徳1 林芳和1 砂田圭二郎1 岩本美智子1 喜多宏人1 宮田知彦1 新城雅行1 菅野健太郎1

所属機関: 1自治医科大学消化器内科

ページ範囲:P.1629 - P.1636

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要旨 従来,小腸造影検査が大きな役割を担ってきた小腸の検査方法として,VCE(video capsule endosopy)とDBE(double balloon endosocpy)という新しい検査方法が登場し,小腸疾患に対する診療体系は大きく変わろうとしている.特にDBEは小腸全域において詳細な内視鏡観察が可能であるだけでなく,生検や内視鏡的治療まで可能であり,胃や大腸において行われてきた診断・治療が,小腸においても可能になった.本稿では,DBEを用いた小腸非腫瘍性疾患に対する診断・治療について,比較的頻度の高い疾患を中心に多数の画像を示しながら解説する.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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