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文献詳細

雑誌文献

胃と腸41巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 消化管内視鏡治療2006 総論

1. 治療内視鏡を施行するにたる内視鏡医とは

著者: 貝瀬満1 炭山和毅1 田尻久雄12

所属機関: 1東京慈恵会医科大学内視鏡科 2東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科

ページ範囲:P.425 - P.429

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要旨 “治療内視鏡を施行するにたる内視鏡医”には治療内視鏡技術だけでなく,治療内視鏡遂行のための各ステップを全うできる能力が求められる.すなわち,内視鏡技量とともに,全身状態や合併疾患の把握,治療対象疾患の正確な診断,適正な内視鏡治療の適応判断やinformed consent,周術期や術後経過管理能力等が必要となる.また,“治療内視鏡を施行するにたる内視鏡医”には,相応の技術の習得や研修,資格が社会的に強く要求されており,その大前提として医師としての倫理性,社会性,遵法性が求められている.このため“治療内視鏡を施行するにたる内視鏡医”の育成にはこれまでも増して社会的に認知しうるトレーニングシステムやプログラムが重要となっている.

参考文献

1) 日本胃癌学会(編).胃癌治療ガイドライン,医師用2004年4月改訂第2版.金原出版,2004
2) 大腸癌研究会(編).大腸癌治療ガイドライン,医師用2005年版.金原出版,2005
3) 日本食道疾患研究会(編).食道癌治療ガイドライン,2002年12月版.金原出版,2002
4) 科学的根拠(evidence)に基づく胃潰瘍診療ガイドラインの策定に関する研究班(編).EBMに基づく胃潰瘍診療ガイドライン.じほう,2003
5) 日本消化器内視鏡学会(監),日本消化器内視鏡学会卒後研修委員会(編).消化器内視鏡ガイドライン,2版.医学書院,2002
6) 貝瀬満,田尻久雄.内視鏡的切開剝離術のためのトレーニングシステムの構築.消化器内視鏡 16 : 749-753, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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