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特集 消化管内視鏡治療2006 コラム
食道表在癌の内視鏡治療の適応―適応拡大は慎重に
著者: 吉田操1
所属機関: 1東京都立墨東病院外科
ページ範囲:P.498 - P.498
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食道表在癌の治療は内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection ; EMR)と三領域リンパ節郭清を伴う根治手術という,対極をなす治療法の実施に分かれていることは周知の事実である.癌の病態は連続的であるため,その中間病変も存在する.現在は低侵襲・機能温存がもてはやされ,EMRの適応を拡大することが社会的に要求されており,それに応えることが優先される感があるが,それで良いのだろうか.このあたりの事柄について私感を述べたい.
食道表在癌の治療は内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection ; EMR)と三領域リンパ節郭清を伴う根治手術という,対極をなす治療法の実施に分かれていることは周知の事実である.癌の病態は連続的であるため,その中間病変も存在する.現在は低侵襲・機能温存がもてはやされ,EMRの適応を拡大することが社会的に要求されており,それに応えることが優先される感があるが,それで良いのだろうか.このあたりの事柄について私感を述べたい.
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