文献詳細
特集 消化管内視鏡治療2006
コラム
文献概要
光線力学的療法(PDT ; photodynamic therapy)は腫瘍親和性光感受性物質PS(photosensitizer)とレーザー光によって引き起こされる光化学反応を利用した治療法である.具体的方法は参考文献1)2)を参照していただきたい.
食道表在癌の内視鏡治療(EMR, ESD)後の局所再発病変に対しては,再度同様の治療が試みられることがあるが,瘢痕のため病変のliftingができない症例など技術的に不可能なこともある.病変が小さく,浅い症例では簡便なAPC(argon plasma coagulation)が行われるが,放射線治療や食道切除を選択する施設も多い.われわれはEMR,ESD後の局所再発症例に対し積極的にPDTを施行している.症例を提示する.
食道表在癌の内視鏡治療(EMR, ESD)後の局所再発病変に対しては,再度同様の治療が試みられることがあるが,瘢痕のため病変のliftingができない症例など技術的に不可能なこともある.病変が小さく,浅い症例では簡便なAPC(argon plasma coagulation)が行われるが,放射線治療や食道切除を選択する施設も多い.われわれはEMR,ESD後の局所再発症例に対し積極的にPDTを施行している.症例を提示する.
参考文献
1) 末吉晋,藤田博正,白水和雄.腫瘍の内視鏡治療 PDT.北島政樹(編).最新消化器内視鏡治療.先端医療技術研究所,pp 142-146, 2002
2) 末吉晋.表在癌のPDT.幕内博康(編).消化器病セミナー99 食道癌治療の最前線.へるす出版,pp 73-84, 2005
掲載誌情報