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文献詳細

雑誌文献

胃と腸41巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 消化管内視鏡治療2006 各論 1.早期癌に対する内視鏡治療

3)胃 (2)内視鏡的吸引粘膜切除法(EAM)

著者: 鳥居惠雄1 日下利広1 山川雅史1 松原進1 濱田暁彦1 武田康宏1 清水幸裕1 西川温博1 野口雅滋1 吉澤明彦2 水田直美2 賀集一平2

所属機関: 1京都桂病院消化器内視鏡センター 2京都桂病院病理部

ページ範囲:P.511 - P.517

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要旨 内視鏡的吸引粘膜切除法(EAM)の基本手技とコツにつき詳述した.EAM法は,2チャンネル法の手技上の弱点を克服すべく開発した手法で,吸引により病変を挙上するため,病変存在部位によらない確実な切除が可能で,スネアを先端フードの外周にセットするため,吸引各法の中では,より大きな切除が可能であるという特長を有する.実際の手技施行にあたっては,手技の各ステップに,開発意図に沿った正しい方法があり,アスピレーション・ムコゼクター,局注針,局注液など,デバイス類の選択とその基本的なセッティングが極めて重要であり,内視鏡操作技術とともに,これらが手技の成否を最終的に左右すると言っても過言ではない.

参考文献

1) 鳥居惠雄,岸本浩之,梶山徹,他.内視鏡的吸引粘膜切除法の開発―先端フードとスネアガイドチューブを用いた新手法.日消誌 90 : 728, 1993
2) 鳥居惠雄,酒井正彦,梶山徹,他.内視鏡的吸引粘膜切除法におけるスネアガイドチューブ一体型先端フードの開発.Gastroenterol Endosc 37 : 475-479, 1995
3) 鳥居惠雄.内視鏡的吸引粘膜切除法(EAM)の手技とコツ.鈴木博昭(編).消化器内視鏡のコツと落とし穴.中山書店,pp 210-211, 1997
4) 鳥居惠雄.内視鏡的吸引粘膜切除法(EAM).山中恒夫(編).消化器内視鏡New procedure消化管.メジカルビュー社,pp 142-143, 2000
5) 鳥居惠雄.スネアガイドチューブ一体型フード法(EAM法).山中恒夫,片山修(編).食道・胃の治療内視鏡.メジカルビュー社,pp 120-124, 2002
6) 鳥居惠雄,日下利広,山川雅史,他.内視鏡的吸引粘膜切除法(EAM).消化器内視鏡 17 : 1575-1580, 2005
7) 鳥居惠雄,酒井正彦,大熊稔,他.ストリップ・バイオプシーの注入液に関する基礎的検討.Gastroenterol Endosc 34 : 1768, 1992
8) 鳥居惠雄,井上一知,梶山徹,他.消化管腫瘍性病変に対する内視鏡的吸引粘膜切除法.消化器癌 5 : 327-332, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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