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文献詳細

雑誌文献

胃と腸41巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 消化管内視鏡治療2006 各論 1.早期癌に対する内視鏡治療

3)胃 (3)ESD ② ITナイフ

著者: 小野裕之1 乾哲也1 蓮池典明1

所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター内視鏡部・消化器内科

ページ範囲:P.523 - P.526

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要旨 ITナイフ(insulation-tipped diathermic knife)は,病変の一括切除を目的として最初に開発および臨床応用された内視鏡的切開器具である.高周波針状ナイフの先端にセラミック製の小球を装着したナイフであり,絶縁チップにより,穿孔の危険性を減少させ,安全に切開および粘膜下層を剝離することができる.他のESD処置具との違いは,先端の絶縁体からシースまでの部分で切開することである.長所は粘膜下層を一気に剝離可能であり,他のデバイスに比べ術時間が短い点であり,短所は,ブラインドになる場合があること,粘膜下層を直視してまっすぐ前方を切開することができないことである.

参考文献

1) 細川浩一,吉田茂昭.早期胃癌の内視鏡的粘膜切除術.癌と化学療法 25 : 476, 1998
2) 小野裕之,後藤田卓志,近藤仁,他.ITナイフを用いたEMR―適応拡大の工夫.消化器内視鏡 11 : 675, 1999
3) Ono H, Kondo H, Gotoda T, et al. Endoscopic mucosal resection for treatment of early gastric cancer. Gut 48 : 225-229, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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