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特集 消化管内視鏡治療2006 コラム
腫瘍に対する組織破壊治療―APC・レーザー
著者: 梅垣英次1
所属機関: 1大阪医科大学第2内科
ページ範囲:P.544 - P.544
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アルゴンプラズマ高周波凝固法(APC)は,アルゴンガスを媒体として高周波により凝固を行う方法である.プローブ先端でアルゴンガスが高周波電流によりイオン化され,アルゴンプラズマ流となって組織凝固を行う.高周波電流は抵抗の低い部分に向かう特性を有するため,凝固が進むと組織の抵抗が高まり同一部位の凝固は進展しない.したがって,APCを用いた治療では腫瘍の深部破壊は不可能であるため,粘膜や粘膜下層浅層の組織破壊に限定される.実際には,粘膜内癌の内視鏡治療後の取り残しや遺残再発,腫瘍ではないがGAVE(gastric antral vascular ectasia)やvascular ectasia,食道静脈瘤に対するEVL(endoscopic variceal ligation)/EIS(endoscopic injection sclerotherapy)後の地固め療法,止血法の1つとしてAPCが用いられることが少なくない.
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