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文献詳細

雑誌文献

胃と腸41巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 消化管内視鏡治療2006 各論 2. 良性腫瘍に対する内視鏡治療

3)大腸 (2)粘膜下腫瘍

著者: 西川貴士1 平田一郎2 安本真悟1 阿部洋介1

所属機関: 1大阪医科大学第2内科 2藤田保健衛生大学医学部消化管内科

ページ範囲:P.602 - P.609

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要旨 大腸粘膜下腫瘍は上皮性腫瘍(腺腫,癌)と比較するとまれな疾患である.しかし粘膜下腫瘍様形態を呈する疾患は様々であり,鑑別診断は容易ではない.大腸粘膜下腫瘍に対する内視鏡治療の適応は限られており,また出血や穿孔といった偶発症を引き起こす可能性もあるため,大腸内視鏡検査や超音波内視鏡検査などにより術前に正確な診断をすることが非常に重要である.本稿では,大腸粘膜下腫瘍の診断,内視鏡治療方法および内視鏡治療の適応について概説する.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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