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文献詳細

雑誌文献

胃と腸41巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 消化管内視鏡治療2006 各論 3. 通過障害に対する内視鏡治療

3)イレウス管挿入 (1)経鼻

著者: 須藤訓1 田尻久雄1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学内科学講座消化器・肝臓内科

ページ範囲:P.649 - P.653

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要旨 腸閉塞におけるイレウス管による減圧は有効な治療であり,広く行われている.挿入に際し,まず十分説明し患者の同意を得る.透視台に患者を仰臥位にし,イレウス管先端が胃内に挿入されたら,用手圧迫や体位変換などを行い,幽門輪に誘導し,通過させる.イレウス管を十二指腸下行脚からTreitz靭帯を越えた上部空腸に進める.幽門輪通過が困難な場合は内視鏡を併用する.バルーンを膨らませ,ガストログラフィンにて造影し,イレウス管の位置を確認する.可能ならば閉塞部位を検索する.イレウス管操作は患者の状態を考え,慎重かつ愛護的に行う.

参考文献

1) 渋谷哲男,森山雄吉.イレウスの処置.外科治療 84 : 912-915, 2001
2) 山口芳裕.イレウス管挿入.救急医学 27 : 1177-1181, 2003
3) 林 忍,吉井宏.イレウス管挿入.救急医学 25 : 1444-1451, 2001
4) 太田良雄,伊藤規雄,佐藤敏光,他.イレウス管挿入.救急医学 24 : 1359-1365, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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