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文献詳細

雑誌文献

胃と腸41巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 消化管内視鏡治療2006 各論 8. 内視鏡治療の偶発症の対策

1)食道

著者: 千野修1 島田英雄1 幕内博康1

所属機関: 1東海大学医学部外科学系消化器外科学

ページ範囲:P.703 - P.707

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要旨 内視鏡機種や処置具,その周辺機具の開発もあり,内視鏡治療の普及は目覚ましい.その適応が拡大傾向にある一方,安全性,偶発症,合併症が問題視されている.食道内視鏡検査・治療を行うにあたってはその必要性と偶発症についてインフォームド・コンセント(IC)をとる必要がある.食道は解剖学的に内腔が狭く接線方向での観察にとどまる点,さらにその存在部位が後縦隔であるがゆえの検査・治療の困難性と偶発症の重篤さがある.本稿では食道内視鏡治療における偶発症の種類と原因,予防と発生時の対策などについて述べた.

参考文献

1) 幕内博康,千野修.偶発症の予防とその対策.幕内博康,吉田操,神津照雄(編).早期食道癌内視鏡ハンドブック.中外医学社,pp 154-161,1997
2) 田仲曜,島田英雄,千野修,他.食道表在癌内視鏡治療におけるアルゴン凝固高周波の応用.消化器内視鏡 10 : 1609-1613, 1998
3) 幕内博康,島田英雄,千野修.食道癌の内視鏡的治療.金澤一郎(編),最新内科学大系 プログレスシリーズ8 消化管疾患.中山書店,pp 87-98,1997
4) 幕内博康.食道の診断,治療をめぐる偶発症とその対策.消化器内視鏡 15 : 1320-1323, 1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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