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文献詳細

雑誌文献

胃と腸41巻5号

2006年04月発行

文献概要

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編集後記 フリーアクセス

著者: 小山恒男

所属機関:

ページ範囲:P.860 - P.860

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 小陥凹性病変の鑑別診断は難しい.“気になったので念のために生検を採った"これではダメ,診断能は向上しない.どの所見が気になったのか? 色調か? 形か? ひだか? 表面構造か? 陥凹内のどの部分か? まず疑問点を明らかにする必要がある.適当に生検しても正しい診断には至らない.

 形や境界が気になったらインジゴカルミンを撒布すべきである.表面構造の解析には拡大内視鏡が有用である.NBIがあればなおよい.時には酢酸も有用.まず,問題点を明確にし,内視鏡像を記録に残す.ここで,ようやく生検鉗子が登場する.しかし,小病変から2個も3個も生検を採取すると本来の姿とかけ離れた形になってしまう.生検は1個でよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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