文献詳細
今月の症例
サイトメガロウイルス感染症を合併し経過中縦走潰瘍を認めた潰瘍性大腸炎の1例
著者: 廣瀬統1 前田和弘1 冨岡禎隆1 西村宏達1 江口浩一1 山本智文1 青柳邦彦1 向坂彰太郎1 溝口幹朗2 岩崎宏2 王寺恒治3
所属機関: 1福岡大学医学部第3内科 2福岡大学病理部 3さくら病院内科
ページ範囲:P.1226 - P.1229
文献概要
〔主 訴〕 腹痛,血便.
〔現病歴〕 1999年に潰瘍性大腸炎(全大腸炎型)と診断され,2回の入院加療歴があった.2005年4月より腹痛,粘血便が出現し,潰瘍性大腸炎の再燃と診断され近医入院.ステロイド内服および注腸にて加療し症状は改善傾向であったが,ステロイド減量中に増悪を認め当科紹介転院となった.
〔検査成績〕 CRP 10.7mg/dlと炎症反応を認め,TP 5.0g/dl,Alb 2.6g/dlと低蛋白血症を認め,末梢白血球中にサイトメガロウイルス(cytomegalovirus;CMV)抗原(C-7HRP)陽性細胞を認めた.
参考文献
掲載誌情報