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今月の主題 食道扁平上皮dysplasia―診断と取り扱いをめぐって 座談会
食道扁平上皮dysplasiaをめぐって―症例検討の結果をふまえて
著者: 幕内博康1 下田忠和2 柳澤昭夫3 味岡洋一4 大倉康男5 門馬久美子6 石黒信吾7 小山恒男8
所属機関: 1東海大学医学部外科 2国立がんセンター中央病院臨床検査部 3京都府立医科大学計量診断病理学 4新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・診断病理学分野 5杏林大学医学部病理学 6東京都立駒込病院内視鏡科 7大阪府立成人病センター病理・細胞診断科 8佐久総合病院胃腸科
ページ範囲:P.219 - P.238
文献購入ページに移動石黒(司会) 本日はお忙しいところお集まりいただきまして大変ありがとうございます.本号では「食道扁平上皮dysplasiaの組織診断」ということで36病変をお寄せいただきまして,病理の先生方に鏡検していただきました.その結果を踏まえてこの座談会でディスカッションをするということになります.ご存じのように2000年のWHO(World Health Organization)でdysplasiaという言葉がintraepithelial neoplasia,つまり上皮内腫瘍がうたわれましたので,dysplasiaという言葉を不用意に使うことができなくなったという背景があります.「胃と腸」でも1996年,10年前に31巻6号「食道dysplasia―経過観察例の検討」でdysplasiaを取り上げて,本日と同じような形で症例検討をして,その後座談会をしましたが,そろそろdysplasiaも決着をある程度つけないといけないということで,今回の企画をしたわけです.特に最近,臨床側は非常に大きな進歩がありますので,臨床の先生方にもそのdysplasiaの定義,あるいは所見を述べていただきたいと思います.
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