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文献詳細

雑誌文献

胃と腸42巻2号

2007年02月発行

今月の主題 食道扁平上皮dysplasia―診断と取り扱いをめぐって

症例検討

食道扁平上皮dysplasiaの組織診断―特集のまとめ

著者: 大倉康男1

所属機関: 1杏林大学医学部病理学

ページ範囲:P.187 - P.218

文献概要

はじめに

 食道dysplasiaの組織診断についての症例検討は10年前に本誌第31巻第6号で行われている1).初回生検でdysplasia,atypical epithelium,hyperplasiaやesophagitisと診断されたが,内視鏡所見からその後2~3回以上の生検が施行された経過のある症例が対象とされ,最終診断が癌かどうかという点に視点が置かれていた.そのような検討が取り上げられた背景には,内視鏡診断ならびに治療法の飛躍的な進歩がある.早期癌症例が数多く発見,切除されるようになり,食道早期癌の組織診断基準が大きく変わり,確立されつつある時代であった.

参考文献

1) 渡辺英伸,松田圭二.症例検討 : 食道 dysplasia(異形成)の組織診断.胃と腸 31 : 705-761, 1996
2) 日本食道疾患研究会(編).臨床・病理 食道癌取扱い規約 第 9 版.金原出版,1999
3) Gabbert HE, Shimoda T, Hainaut P, et al. Squamous cell carcinoma of the esophagus. WHO Classification of tumours, Eds. Hamilton H and Aaltonen, Pathology and Genetics : Tumours of the Digestive System, pp 11-19, IARC, Lyon, 2000
4) Schlemper RJ, Riddell RH, Kato Y, et al. The Vienna classification of gastrointestinal epithelial neoplasia. Gut 47 : 251-255, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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