文献詳細
文献概要
特集 消化管の拡大内視鏡観察2007 総論 5. 拡大観察のコツ
1) 咽頭
著者: 蓮池典明1 小野裕之1
所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
ページ範囲:P.625 - P.629
文献購入ページに移動要旨 近年,中下咽頭領域の早期診断・治療が注目されている.従来は、進行癌で発見されることが多く,予後の悪い癌種とされていたが,消化器内視鏡診断技術の進歩,高悪性度群の整理により,早期診断が可能となりつつある.今後は,機能温存を目指した,さらなる診断学の進歩が期待されている.本稿では,それらの診断技術の重要な1つである拡大内視鏡診断のコツについて,解説する.
参考文献
1) Muto M, Nakane M, Katada, et al. Squamous cell carcinoma in situ in oropharyngeal and hypopharyngeal mucosal sites. Cancer 101:1375-1381,2004
2) 門馬久美子,藤原純子,三浦昭順,他.早期の中・下咽頭癌の内視鏡診断と治療.消化器内視鏡 18:1396-1405,2006
3) Muto M, Ugumori T, Sano Y, et al. Narrow band imaging combined with magnified endoscopy for the cancer at the head and neck region. Dig Endoscopy 17: S23-24,2005
4) Inoue H, Honda T, Nagai K, et al. Ultra-high magnification endoscopic observation of carcinoma in situ of the esophagus. Dig Endoscopy 9:16-18,1997
5) 有馬美和子,有馬秀明,中島志彦.他.食道―表面構造からみた内視鏡診断と病理組織像との対応.消化器内視鏡 12:614-620,2000
掲載誌情報