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文献詳細

雑誌文献

胃と腸42巻5号

2007年04月発行

文献概要

特集 消化管の拡大内視鏡観察2007 各論 2. 胃

2) 胃の潰瘍性病変の拡大内視鏡所見と良悪性鑑別

著者: 小山恒男1 高橋亜紀子1 北村陽子1 堀田欣一1 友利彰寿1 宮田佳典1

所属機関: 1佐久総合病院胃腸科

ページ範囲:P.705 - P.710

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要旨 胃潰瘍性病変の良悪性鑑別には潰瘍の形や潰瘍辺縁部の表面構造の観察が重要だが,時に鑑別困難なことも多かった.一方,拡大内視鏡を用いると両者の鑑別診断に有用な多くの情報が得られる.拡大観察時のポイントは血管構造と表面構造である.血管構造では口径不同,走行不整が重要な観察項目であり,表面構造ではpit patternおよびvilli patternの観察が重要である.本稿では具体例を挙げ,潰瘍性病変の拡大内視鏡所見と良悪性鑑別のコツに関して述べた.

参考文献

1) 小山恒男,宮田佳典,友利彰寿,他.Barrett 食道癌の境界を読む―範囲診断を中心に.胃と腸 39:1243-1249,2004
2) 友利彰寿,小山恒男,宮田佳典,他.陥凹性小胃癌の鑑別診断―拡大内視鏡と通常内視鏡の対比.胃と腸 41:795-803,2006
3) Yao K, Oishi T, Matsui T, et al. Novel magnified endoscopic findings of microvascular architecture in intramucosal gastric cancer. Gastrointest Endosc 56:279-284,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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