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文献詳細

雑誌文献

胃と腸42巻5号

2007年04月発行

特集 消化管の拡大内視鏡観察2007

コラム

インジゴカルミン撒布による拡大観察のコツ―胃

著者: 平澤大1 藤田直孝1

所属機関: 1仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科

ページ範囲:P.752 - P.752

文献概要

 粘液が残存したままインジゴカルミンを撒布すると,粘液と色素が混じり,かえって不鮮明な画像になることがある.そのため,色素を撒布する前の粘液除去は,拡大観察を行ううえで重要な作業である.当院ではこの粘液を除去する目的で,前処置としてpronase 2万単位を患者に服用させている.検査中もGascon® 0.5%溶液,時に直接pronase溶液を用いて付着した粘液を洗浄,除去している.病変から粘液を除去した後に0.1%のインジゴカルミン20mlを内視鏡の鉗子チャンネルから直接病変に撒布する1)

 鮮明な色素拡大内視鏡像を得るコツは,病変をよく洗浄し粘液を十分に除去することに尽きる.ただし,直接病変部に強い圧で洗浄液をかけると出血を来すことがあるので注意を要する.

参考文献

1) 平澤大,藤田直孝,石田一彦,他.胃病変―色素内視鏡による鑑別診断.消化器内視鏡 18:1855-1861,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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