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文献詳細

雑誌文献

胃と腸42巻5号

2007年04月発行

文献概要

特集 消化管の拡大内視鏡観察2007 各論 4. 大腸

2) 大腸腫瘍の異型度診断

著者: 斎藤彰一1 池上雅博2 益子貴博1 月永真太郎1 加藤正之1 吉田幸永1 米澤仁1 倉持章1 郷田憲一1 今津博雄1 荒川廣志1 貝瀬満1 田尻久雄13

所属機関: 1東京慈恵会医科大学内視鏡科 2東京慈恵会医科大学病理学講座 3東京慈恵会医科大学消化器肝臓内科

ページ範囲:P.787 - P.794

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要旨 拡大内視鏡による大腸腫瘍の腺管開口部の形態観察1)2)は,腫瘍表層部の組織性状を反映していると考えられ,術前診断に極めて重要な手段と考えられる3)4).腺口形態を拡大観察すると,同じIII型でも腺管形態から様々な組織異型度を呈していることが診断される.すなわちI型と併存するものや辺縁部で過形成を来し,開口部が拡大しているもの,密在するものまで多種多様である.またIII型にV型が一定の領域をもって存在し,異型が高くなっている病変も散見される.このような腺管開口部を見た際に,病理組織学的にどのような組織性状を診断するか,症例呈示を行い概説する.

参考文献

1) 工藤進英.早期大腸癌―平坦・陥凹型へのアプローチ.医学書院,1993
2) 工藤進英,中嶋孝司,飯沼元,他.拡大電子スコープによる大腸疾患の診断.胃と腸 29:163-165,1994
3) 林俊壱.基本事項〈1〉組織構築と拡大内視鏡所見の関連.消化管拡大内視鏡診断の実際.金原出版,2004
4) 斎藤彰一,池上雅博,田尻久雄.大腸腫瘍の異型診断.消化管拡大内視鏡診断の実際.金原出版,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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