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文献詳細

雑誌文献

胃と腸42巻7号

2007年06月発行

今月の主題 大腸ESDの現況と将来展望

主題

フレックスナイフを用いた大腸ESDのコツとピットフォール

著者: 矢作直久1 菊池大輔1 大塚隆文1 布袋屋修1 飯塚敏郎1 水野英雄1 橋本光代1

所属機関: 1虎の門病院消化器科

ページ範囲:P.1085 - P.1090

文献概要

要旨 本邦において内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)はもはや特殊な治療手技ではなくなり,多くの内視鏡医がたとえ大腸病変であったとしても治療に取り組むようになってきた.ESDは大型の病変でも一括切除を可能とする素晴らしい手技であるが,難易度が高く偶発症のリスクも高い点が問題である.安全で確実な治療のためには,的確なポジショニングと良好なスコープの操作性が不可欠である.また大腸ESDには,柔らかくて操作性が良く,ナイフの長さが調整可能なフレックスナイフが最も適した処置具であると考えられる.通常,十分な粘膜下隆起を形成した後に,ナイフの長さを1~2mmに設定して切開と剥離を行う.良好な視野が得られてスコープの操作性が良ければ,比較的安全な手技である.

参考文献

1) Yahagi N, Fujishiro M, Imagawa A, et al. Endoscopic submucosal dissection for the reliable en bloc resection of colorectal mucosal tumors. Digestive Endoscopy 16: S89-S92,2004
2) Fujishiro M, Yahagi N, Kakushima N, et al. Different mixtures of sodium hyaluronate and their ability to create submucosal fluid cushions for endoscopic mucosal resection. Endoscopy 36:584-589,2004
3) 矢作直久.フレックスナイフ.消化器内視鏡 17:909-913,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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